Verbnoe城址
Verbnoe城址の概要
ベルブノエ村近郊を流れるマリノフカ(Малиновка)川に面する段丘上に位置する。2006 年踏査時、新規に発見した遺跡であり、近郊の村名を冠し仮称する。城址の南側から北東側にかけてはマリノフカ川に面し、特に南東側は急峻な崖となり、傾斜変換線となる尾根が城址の境となる。南西ー北東方向に傾斜する段丘面に築かれた山城である。周長約1160
mを測る。
城門
北東側に門址があり、甕城の形式を取る。北側、西側の城壁の前には、断続的に堀と外側に土手が確認できる。堀幅は上面3〜4m、下面1〜2m、深さ1〜2mの箱掘状である。土手は残りの良い部分で、幅3m、高さ1〜2mを測る。
表面採集遺物
城内から、鉄製の方頭鏃、犂先、鍋片、陶質土器片を採集した。陶質土器は、細かなキザミを持つ粘土紐の貼付けを持つ胴部片であった。類例は少ないが、シャイガ城址、ノヴォネジンスコエ城址でも見つかっており、鉄製品と合わせて金・東夏代の資料といえる。