中村(敦志)研究室
       
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2006年度ゼミ論
 
             アメリカのスポーツ文化

                                        氏家 千華


 アメリカは、なぜスポーツ大国なのか。どのようなスポーツ方針を持っている国なのだろうか。私は、アメリカのスポーツを文化と社会の両面から調べ、アメリカ人のスポーツに対する考え方や、スポーツに対する意識の持ち方などについて考えてみることにした。同時にまた、日本のスポーツ文化や社会とも照らし合わせながら、論じてみたい。

 アメリカには、4大スポーツがある。それは、ベースボール、アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボールだ。それらの競技が長年の間、どのようにして強さを維持しているのか。そして、なぜ人気があるのかを調べてみる。

 まず、アメリカのスポーツ文化には、いくつかアメリカ独特のものがある。その中でも特に、シーズン制が取り入れられている点。そして、強い競技にはチームワークが重視されている点などが特徴だ。これらは、日本のスポーツ意識や考え方と比べると、大いに違いが出てくる。

 シーズン制によって、子供が義務教育の間、様々なクラブ活動に所属する機会が多くある。季節ごとに一つのスポーツに執着するのではなく、色々なスポーツに取り組める仕組みになっている。これは、子供のうちに、どのスポーツに才能があるのか見分ける大きな手がかりになる可能性を秘めている。日本は、学校のクラブ活動に入ってしまうと、一つのスポーツしかする機会がなくなってしまい、隠れた才能を見つけられないままになってしまう可能性があるが、それとは対照的だ。
 
 チームワークの重視は、アメリカの4大スポーツを見れば分かるように、すべての競技がチームワークを重視している。個人競技でアメリカ選手の活躍が目立つスポーツも多くあるが、アメリカスポーツといえばやはりこの4大競技であると思う。アメリカのチームワークの考え方には、日本とは大きく違った点がある。また、スポーツを強く育て上げるコーチの考え方にも、日本とは違う点が見られる。アメリカは褒めて育てる指導が今でも多いようだ。その反面、日本は厳しい指導である事が多い。アメリカはその人自身を磨きあげることが目的である。それに対して日本は、勝つ事を目的で指導するやり方多いように思われる。

 社会面でもいくつか独特な考えがある。その中でも、スポーツ施設が充実している点や、スポーツビジネスの充実が挙げられ、それらが強さの一因となっている。

 スポーツ施設では、無料の公共施設が充実しており、多くのボランティアによって支えられている。それは、アメリカ国民のボランティア意識が高い事とも関係している。様々なスポーツがいつでも気軽に出来るように、設備が整っている点が日本より目立つ。安い金額で様々なスポーツが出来るのも、大きなメリットである。

 アメリカという国の文化とスポーツには、かなり深い関係があるように思う。スポーツという幅広い分野から、文化や社会面に触れて、さまざまな歴史的背景も見え、強さの秘密について、自分なりに追求することが出来た。

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