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卒業論文(2006年度)
アメリカのポケモン
菅野 達也
<目 次>
序論
第一章 アニメ・映画
(1)概説 (2)「ヒーロー」という価値観 (3)暴力と現状
第二章 ゲーム
(1)概説 (2)人気の秘密
第三章 カードゲーム
(1)概説 (2)人気の秘密 (3)ポケモンカードでおきた事件
結論
引用文献
子供たちに多くの支持を受けている「ポケットモンスター」(通称「ポケモン」)。ゲームだけではなく、アニメ、映画、そしてカードゲームなどの様々なジャンルで人気を集めている。そんな中、ポケモンが1998年にアメリカでアニメとして輸出され、翌年の1999年に映画版が上映され、大ヒットを飛ばした。そのきっかけでポケモンは全米で大ブレイクを果し、さらに社会現象まで引き起こした。
アニメはアメリカで放送する際には、その国の文化や価値観などによって、ストーリー構成などを合わさなければならない。もし、日米のアニメのスタッフ達がアメリカの価値観を考慮しなけば、アメリカ人にアニメや映画の作品を受け入れられないだろう。また、アメリカでは暴力シーンに厳しく目を向けられていて、アメリカの子供達がアニメや映画を観ても、母親が安心出来るように心がけることが必要である。
アメリカの子供達が実現しなくてもいいから一度はやってみたいという思いをゲーム版のポケモンが叶えてくれた。また、ゲーム版は、モンスターを育成しながら旅をするという内容で、発売当初では斬新な内容であった。
元々トレーディングカードを集めるのが習慣になっているアメリカの子供達もいる。子供達はポケモンカードをトレーナーカードでパワーアップさせたり、また進化カードで進化させたりした。そのようにして、幅広いやり方でポケモンカードゲームを受け入れられるようになった。しかし、盗難や恐喝などの事件が起きるようになり、しかも高額でレアカードなどを取引・売買をするという事件が起きてしまった。
このようにポケモンは、アメリカでも人気になったが、カードゲームで様々な事故を起こしてしまい、ニュースや新聞記事にまで取り上げられるようになってしまったのは否めない。けれども、これだけアメリカの子供たちがポケモンの虜になったのも事実である。今後は日米のスタッフ達がアメリカ社会にさらに目を向けて、親や子供達が安心してアニメのポケモンを楽しめるように努力するべきであろう。
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