中村(敦)研究室
       
ホーム
ゼミナール
授業の紹介
英語の学習
◆アメリカの文学
◆リンク
過去のお知らせ
                                        
ホーム ◆ゼミナール ◆ゼミ論


2005ゼミ論

アメリカン・ホリデー

長谷川 愛


 私は、アメリカの祝祭日にはどのような意味があるのかを調べた。特に着目したのが、独立記念日、感謝祭、ハロウィン、クリスマスの4つの行事の日時や起源で、疑問に思ったことを調べてみた。

 まず、アメリカ独立記念日とは、7月4日に行われる祝日である。アメリカがイギリスから独立した日だと思いやすい。だが実は、天からあたえられた人権としての、自由・平等・幸福の追求を主張した「独立宣言」が採択されたことを記念する日である。色々な国々の植民地だったアメリカが、紙類に税金をかけた印紙税法や、イギリスが財政危機の時に財政難をカバーするためにお茶に高い税金をかけてアメリカに輸入した事に怒り、アメリカ入植民が起こしたボストン茶事件をきっかけに、アメリカは独立戦争を起こした。この時に独立した13州が現在の星条旗でもストライプとして表されている。今現在の州の数は星で表していて、アメリカの象徴である星条旗は独立記念日に欠かせないものである。あとアメリカの独立記念日といえば、花火大会が有名である。普段は花火の販売が禁止されており、あまり説得力のあるものではないが、花火に対しての法律もある。普段出来ないことまでして盛大に祝う祝日である。

 感謝祭とは、食べ物の収穫を祝い、一年間の神の恵みに感謝するための行事。別名、収穫祭とも言う。アメリカでは、11月の第4木曜日に祝われる。感謝祭の起源は、イギリスの信教徒団がアメリカ大陸に信教の自由を求めてマサチューセッツ州のプリマスに着いた時、冬の寒さや病気、困難などに対面したが、インディアン達が狩猟や農耕を教えてくれたことにより、生き延びることができたため、共に収穫を喜び、神に感謝したことに始まる。今現在でも教会などで礼拝が行われ、各家庭では七面鳥などの特別ディナーが伝統的である。なぜ七面鳥かというと、イギリス人がインディアンと食事をしたとき七面鳥を食べていたのが今でも残っているためだ。

 ハロウィンとは10月31日に行われる行事。古代ケルト暦では10月31日が一年の終わりの日、つまり大晦日とされていて、新年と冬を迎える祭で夜には死者の霊が家に帰るといわれていた。そのため、秋の収穫を祝うことと、悪い霊や魔女などを追い出すための祭が始まり。現在では、古いケルトの習俗をキリスト教文化に取り入れた祭の一つ。カボチャなどで提灯を作ったり、“Bobbing for apple”という水にリンゴを浮かべて歯でリンゴをくわえ、吊り上げるゲームをしたりする。あとは、魔女などの仮装をしたりし“Trick or treat”と言いながらお菓子をねだったりする。日本の一部では七夕に似たような言葉を言い近所にお菓子を貰って歩く催しがあるが、知ってる人は何人くらいいるのだろうか。

 クリスマスとは、皆も知っているようにイエス・キリストの生誕祭。12月25日に祝う祝日。雰囲気は日本と同じで、町中がイルミネーションでライトアップされたり各家庭で家の周りにライトを散りばめたりとクリスマスムード一色になる。アメリカのクリスマスはカップルや友達同士で祝う日本とは違い、七面鳥などの特別料理を用意し一家団らんで祝う。交通機関、政府機関、企業は24日の夜から休業になり、クリスマス当日はほとんどの小売店、レストランが休業し、街中が静まり返り、人や車の通りもほとんどなくなる。日本とは全く違う光景となってる。

 これら四つの祝祭日は、伝統や風習を今現在でも伝え、大切にしてきているものだった。



 トップ アイコントップページへもどる